介護報酬ファクタリングのメリットとデメリット〜介護報酬で資金調達する仕組みとは?

更新日:2020年6月12日 114 view

介護施設の経営や、介護サービスを運営している事業者の中には、事業の資金が不足していて、「国民健康保険団体連合会から介護報酬が入金されるまでの期間の運転資金が足りない…」と困っている方もいるのではないでしょうか。

このような、介護報酬の入金までの資金繰りに困っている事業者の方は、「介護報酬ファクタリング」と呼ばれる金融サービスを利用することで、資金繰りを改善できる可能性があります。

本記事では、「介護報酬ファクタリングで資金調達する仕組み」や「介護報酬ファクタリングのメリットやデメリット」、「介護報酬ファクタリングの手続きの流れ」などについて、詳しく解説を進めていきます。

介護報酬ファクタリングとは?

まず、「介護報酬ファクタリング」と呼ばれる金融サービスについて解説します。

介護報酬ファクタリングは介護報酬債権を売却して現金化する資金調達方法

介護報酬は、介護サービス提供後の翌月10日までに各地域を管轄する「国民健康保険団体連合会(国保連)」へ介護報酬を請求したのち、翌々月27日前後に指定の銀行口座へ入金が行われます。

介護サービス提供後、介護報酬を請求してから1ヶ月半ほどの期間は「介護報酬」が入金待ちの状態となります。

「介護報酬ファクタリング」とは、介護報酬を国保連に請求した後に専門のファクタリング会社へ「介護報酬を受けられる権利(=債権)」を売却・譲渡し、早期で資金調達する金融サービスのことを指します。

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介護報酬ファクタリングのメリット

介護報酬ファクタリング利用時のメリットとなるポイントについてまとめました。

  • 介護報酬の入金期日前に資金調達できる
  • 介護報酬ファクタリングは手数料が低い
  • 赤字決算を出していても審査通過の可能性が高い
  • 事業者側から債権譲渡の通知が不要
  • オフバランス化により企業価値が高まる

介護報酬の入金期日前に資金調達できる

介護報酬ファクタリングの最も大きなメリットは、介護報酬の入金前に資金調達できるという点です。

介護報酬ファクタリングは手続きから3〜5営業日ほどで資金調達可能

通常、介護報酬の受け取りまでは、介護報酬の請求から1ヶ月半ほどの期間が必要となります。

しかし、介護報酬ファクタリングを利用すれば、(ファクタリング会社により異なりますが)ファクタリングの手続きから3〜5営業日ほどで、資金調達が可能です。

資金繰りに困っている事業者が便利に利用できる

介護報酬を受けるまでの期間の事業の運転資金が足りない…という事業者の方は、介護報酬ファクタリングを利用し、資金繰りの改善に役立ててみましょう。

介護報酬ファクタリングは手数料が低い

また、介護報酬ファクタリングは、手数料が低いというメリットもあります。

通常のファクタリングであれば、手数料1.0%〜30.0%ほどとなっていますが、介護報酬ファクタリングの手数料は3.0%以下である場合が多いです。

手数料が低いのは売掛先の倒産の恐れがないため

介護報酬ファクタリングの手数料が低く設定されているのは、売掛先である「国保連」が倒産する恐れがない=売掛金未回収のリスクがないためです。

赤字決算を出していても審査通過の可能性が高い

介護報酬ファクタリングの審査難易度は非常に緩やかな傾向があります。

銀行融資の場合は「赤字決算」を出している事業へは、融資が行われない(=審査に落ちる)場合がほとんどです。

介護報酬債権があれば審査に落とされる可能性は非常に低い

しかし、介護報酬ファクタリングの場合、「介護報酬の債権があれば」ファクタリング会社は売掛金未回収のリスクがないため、赤字決算を出している介護施設の事業者の方も利用できる可能性が非常に高いのです。

事業者側から債権譲渡の通知が不要

介護報酬ファクタリングは、「ファクタリング会社が国保連へ債権譲渡の通知」を行います。

介護報酬ファクタリングは3社間ファクタリングのように、利用者が売掛先へ「売掛債権の売却・譲渡」を伝えなくても良いため、簡単な手続きで資金調達できる、というのもメリットとなるポイントでしょう。

オフバランス化により企業価値が高まる

また、介護報酬ファクタリングに限らず、ファクタリングを利用すれば、資産のオフバランス化ができるため、総資産利益率(ROA)が高まり、企業価値を高められる効果も期待できます。

このため、ファクタリングを利用した後は、銀行融資の審査にも通過させやすくなる可能性も考えられるでしょう。

介護報酬ファクタリングの注意点

介護報酬ファクタリングには多くのメリットがありましたが、利用時に注意したいポイントもあります。

  • 国保連へ請求した代金の80%ほどしか現金化できない
  • 介護報酬の代金に対して必ず手数料がかかる
  • 何度も繰り返し利用すると資金繰りが悪化する

国保連へ請求した代金の80%ほどしか現金化できない

介護報酬ファクタリングは、利用者が請求した介護報酬の代金の100%の金額を買い取ってもらえないケースが多く、請求金額の80%ほどとなる(=掛け目)場合が多いです。

なお、買い取ってもらえない残り20%ほどの介護報酬については、介護報酬の入金後に受け取れます。

介護報酬の代金に対して必ず手数料がかかる

また、介護報酬ファクタリングを利用すると、必ず「手数料」が発生する、という点にも注意してください。

例えば、1,000万円の介護報酬で掛け目80%、介護報酬ファクタリングの手数料が3.0%の場合、

掛け目:1,000万円の80% = 800万円

手数料:800万円の3% = 24万円

となり、24万円の手数料が発生します。

何度も繰り返し利用すると資金繰りが悪化する

介護報酬ファクタリングは非常に便利に資金調達できるため、何度も繰り返しファクタリングを利用するという事業者の方も少なくありません。

しかし、介護報酬ファクタリングによる早期の資金調達に慣れてしまうと、本来の入金時期に資金を調達できなくなるため、なかなか介護報酬ファクタリングから抜け出せなくなる、資金繰りが悪化する恐れもある、という点にも注意しておきましょう。

介護報酬ファクタリングの手続きの流れ

最後に、介護報酬ファクタリングの手続きの流れについて解説します。

  1. 利用したい介護報酬ファクタリングを選ぶ
  2. 介護報酬ファクタリングへの申し込み
  3. 介護報酬ファクタリングの審査
  4. 審査通過後にファクタリング会社は国保連へ債権譲渡の通知
  5. ファクタリング会社へ介護報酬債権の売却・譲渡
  6. 国保連からファクタリング会社へ介護報酬の支払い
  7. ファクタリング会社は事業者へ残金の支払い

利用したい介護報酬ファクタリングを選ぶ

まず、介護報酬ファクタリングを提供しているファクタリング会社を選びましょう。

はじめて介護報酬ファクタリングを利用する事業者は、何を基準にファクタリング会社を選んで良いのか分からない、という方もいるでしょう。

介護報酬ファクタリング会社を選ぶ時のポイント

介護報酬ファクタリング会社は、「手数料の低さ」や「ファクタリング会社の事業規模の大きさ(=安心して利用できそうかどうか)」などで選ぶようにしましょう。

ただし、以下のような条件のファクタリング会社は、「悪質なファクタリング会社」の可能性もあるので注意してください。

  • 他社に比べて手数料が高すぎる
  • 審査が甘すぎる、または審査なしで契約できる

悪質なファクタリング会社を利用してしまうと、大きなトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高いため、怪しいファクタリング会社は絶対に利用しないように注意してください。

介護報酬ファクタリングへの申し込み

利用したい介護報酬ファクタリング会社が決まったら、必要書類を用意してファクタリングの申し込みを行いましょう。

介護報酬ファクタリングに必要な書類

  • 法人印鑑証明書
  • 商業登記簿謄本
  • 決算書(2〜3期分)
  • 支払額決定通知書

など

介護報酬ファクタリング利用時には、これらの書類が必要となるため、事前に用意しておきましょう。

介護報酬ファクタリングの審査

申し込みが完了した後は、介護報酬ファクタリングの審査が行われます。

審査通過後にファクタリング会社は国保連へ債権譲渡の通知

介護報酬ファクタリングの審査に通過した後、ファクタリング会社から国保連へ債権譲渡の通知が行われます。

ファクタリング会社へ介護報酬債権の売却・譲渡

債権譲渡の通知が完了次第、ファクタリング会社から利用者(事業者)の銀行口座へ、介護報酬の買取代金が入金されます。

国保連からファクタリング会社へ介護報酬の支払い

介護報酬の支払いタイミングになれば、国保連からファクタリング会社へ介護報酬の支払いが行われます。

ファクタリング会社は事業者へ残金の支払い

さいごに、ファクタリング会社から利用者へ掛け目の残金(※掛け目90%であれば、介護報酬の10%の金額が残金)が支払われます。

資金繰りに困っている介護施設の事業者は「介護報酬ファクタリング」を活用しよう

本記事では、「介護報酬ファクタリングで資金調達する仕組み」や「介護報酬ファクタリングのメリットやデメリット」、「介護報酬ファクタリングの手続きの流れ」などについて、詳しく解説を進めてきました。

介護報酬ファクタリングに成功すれば資金繰りを改善できる可能性が高い

  • 介護報酬ファクタリングとは介護報酬が入金される前に現金化できる金融サービス
  • 介護報酬ファクタリングを利用すれば3〜5営業日ほどで資金調達できるというメリットがある
  • 介護報酬ファクタリングは手数料が低い傾向がある
  • 銀行融資よりも介護報酬ファクタリングは審査難易度が低い
  • 売掛先が「国保連」で倒産の恐れがないため、審査に落ちる可能性は非常に低い
  • 赤字決算を出している事業者でも介護報酬ファクタリングを利用できる可能性が高い
  • 資産のオフバランス化ができるので企業価値を高められる
  • ファクタリングにより買い取ってもらえる債権は代金の80%ほどが目安となる
  • 手数料は3%ほどだが、ファクタリングの金額が高額になるほど高い手数料となるので注意
  • 介護報酬ファクタリングを繰り返し利用すると、入金のサイクルを元に戻しにくくなる
  • 介護報酬ファクタリングを利用する時には「悪質な業者」に騙されないように注意

介護報酬ファクタリングとは、介護報酬の申請〜報酬を受け取るまでの1ヶ月半ほどの期間中に、入金を待たずに資金調達する金融サービスのことを指します。また、介護報酬ファクタリングは、提供するファクタリング会社により異なりますが、申し込みから3〜5営業日ほどでスピーディーな資金調達が可能です。

また、売掛先が「国民健康保険団体連合会」で、倒産の恐れがない=売掛金(介護報酬)未回収のリスクがないという点から、審査に落とされる可能性はほぼないでしょう。

なお、介護報酬ファクタリングには「審査難易度が緩やか」、「低い手数料」、「赤字決算でも利用できる」などのメリットがありますが、「介護報酬ファクタリングを多用すると、ファクタリングの入金サイクルから抜け出せなくなり、資金繰りが悪化する可能性がある」という点にも注意しておく必要があります。

介護施設の事業者の方で、運転資金に困っているという方は、ぜひ本記事を参考にしながら「介護報酬ファクタリング」をうまく活用して資金繰りを改善してみましょう。

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