短期継続融資とは?資金繰り改善に使える仕組みと導入時の注意点

更新日:2020年7月10日 105 view

資金繰りに困っている事業者の方は、融資方法の一種である「短期継続融資」の利用を検討してみましょう。短期継続融資を利用すれば、事業を継続している期間は返済不要〜借入に対する利息の支払いのみとなるため、資金繰りを改善できる可能性があります。

本記事では、「短期継続融資の概要や仕組み」、「短期継続融資のメリット」、「短期継続融資を導入する時のデメリットや課題」、「短期継続融資以外で手軽に使える資金調達方法」などについて、詳しく解説を進めていきます。

短期継続融資の概要や仕組み

短期継続融資とは、経常運転資金の融資に利用できる資金調達方法の一種です。

経常運転資金は長期融資による資金調達が主となっていましたが、金融庁の後押しもあり、近年では「短期継続融資」を利用する企業が増えています

経常運転資金(正常運転資金)とは?

短期継続融資を詳しく解説する前に、経常運転資金(または、正常運転資金)について確認しておきましょう。

経常運転資金とは、企業が事業を運営していくにあたり必要となる資金のことで、「支払いサイトと入金サイトの期日のズレにより、不足している資金」のことを指します。

経常運転資金とは、今後現金化できる売掛金棚資産などのこと

例えば「月初に在庫の仕入れ→その月中に在庫を売却」するというような小売業を営んでいる場合、現金取引の場合であれば、このサイクルで事業の運営が可能です。

しかし、売掛金で取引する掛取引を導入している場合、入金までの期間(=入金サイト)が長ければ、その期間は在庫を仕入れるための資金が不足してしまいます。

この期間の「入金日になれば確実に受け取れる未回収の資金」のことを、経常運転資金、または、正常運転資金と言います。
 

経常運転資金の計算方法

経常運転資金は、以下の計算式で求められます。

経常運転資金の計算方法

経常運転資金=(売掛金+受取手形+棚卸資産)-(買掛金+支払手形)

売掛金や受取手形、棚卸資産は後々、現金となりますが、支払手形や買取金の支払日になれば、現金が必要になります。この差額を計算したものが「経常運転資金」となります。

経常運転資金が足りない事業者は、金融機関等から借入することになりますが、経常運転資金は「入金の裏付けがある資金」のため、金融機関から経常運転資金を借入するのは難しくはありません。

短期継続融資は「経常運転資金の借入」に使える

経常運転資金は短期間だけ不足する資金となるため、「1年以内の期日の手形貸付(※)」を利用して借入するケースが多いです。

※手形貸付とは、手形の振り出し時に決められた期日に借入したお金を一括で返済する融資方法のことです。

通常、手形貸付は期日になると一括返済するのですが、期日に再び手形を振り出して「手形貸付を延長」することも可能です。手形貸付の借入期間を延長して繰り返し利用する際には、返済日に一括返済を行わず、借入期間の利息のみを支払います。

このような、手形貸付を繰り返し利用することを「短期継続融資」と呼びます。また、短期間の手形貸付を転がすという意味から、短コロ、コロガシという名称で呼ばれる場合もあります。

短期継続融資は金融庁も認めている資金調達方法

短期継続融資・正常運転資金に関して金融庁の見解

正常運転資金に対して、「短期継続融資」で対応することは何ら問題ない。

「短期継続融資」は、無担保、無保証の短期融資で債務者の資金ニーズに応需し、書替え時には、債務者の業況や実態を適切に把握してその継続の是非を判断するため、金融機関が目利き力を発揮するための融資の一手法となり得る。

正常運転資金は一般的に、卸・小売業、製造業の場合、「売上債権+棚卸資産-仕入債務」とされているが、業種や事業によって様々であり、また、ある一時点のバランスシートの状況だけでなく、期中に発生した資金需要等のフロー面や事業の状況を考慮することも重要である。

出典:「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」への新たな事例の追加について|金融庁公式サイト

なお、短期継続融資は、金融庁も「無担保、無保証の短期融資で債務者の資金ニーズに合う融資の一手法」として認めていて、近年では短期継続融資を利用する事業者も増加傾向にあります。

短期継続融資のメリット

短期継続融資のメリットをまとめてみました。

  • 資金繰りに余裕が生まれる
  • 事業を運営している間は継続利用できる
  • 長期融資などの証書貸付よりも審査難易度が緩やか

資金繰りに余裕が生まれる

短期継続融資は、期日に一括返済する「手形貸付」を繰り返し利用する融資方法です。

短期継続融資は約定返済が不要

短期継続融資を利用すれば、長期融資のように毎月の約定返済がないため、資金繰りに余裕が生まれます

長期融資を利用している事業者は短期継続融資への見直しを

運転資金を長期融資している事業者の方は、毎月の約定返済が不要な短期継続融資の利用や借り換えが可能なのかを、借入している銀行・金融機関へ確認してみましょう。

なお、手形貸付の返済期日には、借入に対する利息(一般的な金利は1.0%〜5.0%ほど)の支払いが必要となる点に注意してください。

事業を運営している間は継続利用できる

短期継続融資は、利用先金融機関の審査基準により異なりますが、一度審査に通過した後は原則、事業を運営している間の継続利用が可能です。

長期融資などの証書貸付よりも審査難易度が緩やか

短期継続融資は、入金が確定している経常運転資金に対する融資のため、金融機関側は貸付金未回収による赤字のリスクが低いです。このため、長期融資などの証書貸付よりも、短期継続融資のほうが審査難易度が緩やかな傾向があります。

デメリットや課題も?短期継続融資の導入時の注意点

続いて、短期継続融資のデメリットや利用時の課題について確認していきましょう。

  • 要件に適合しなくなった場合は一括返済する必要がある
  • 赤字決算の事業は手形貸付の審査に落とされる
  • 短期継続融資は借入なので自己資本比率が下がる

要件に適合しなくなった場合は一括返済する必要がある

短期継続融資を利用中に、何らかの理由により手形貸付の要件に適合しなくなった場合、手形貸付を一括返済しなければなりません。

短期継続融資の要件が不適合となるのは、利用先の金融機関の審査基準により異なりますが、「財務状況の悪化」や「借入の社外流出」などのケースがあります。

赤字決算の事業は手形貸付の審査に落とされる

赤字決算を出している事業は、手形貸付の審査が不利になり、審査に落ちる可能性が非常に高いです。事業で赤字を出しているという方は、赤字決算でも審査に通過出来る可能性があるビジネスローンなどの利用も検討してみましょう。

短期継続融資は借入なので自己資本比率が下がる

短期継続融資は、経常運転資金に利用しますが「借入」となるため、貸借対照表(バランスシート)上で「負債」に計上されます。貸借対照表上で負債が増えると自己資本比率が下がるため、財務分析による会社の評価が下がる恐れもあるでしょう。

短期継続融資以外の資金調達方法

短期貸付融資の手続きがよく分からない、手形貸付を利用したことがない、赤字決算で経常運転資金が足りない…という事業者は、つなぎ融資として使える「ビジネスローン」の利用もオススメです。

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赤字決算でも利用できる

アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンは、事業が赤字決算を出している場合でも柔軟に審査してもらえます。

事業が赤字の場合でも、アイフルビジネスファイナンスへの申込時に事業の経営状態が安定する見込みを説明できれば、ビジネスローンの審査に通過できる可能性があります。

アイフルビジネスファイナンスは最大1,000万円まで借入可能

また、アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンは1,000万円の限度額があります。中規模・小規模の事業者の方は、経常運転資金などのつなぎ資金として便利に活用できるでしょう。

来店不要で資金調達可能

アイフルビジネスファイナンスはインターネットから申し込み〜契約が可能です。対面での手続きが不要なので、手軽に事業資金を借入したいという事業者にオススメの資金調達方法です。

年会費や保証料無料で借入できる

アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンは、会費や保証料などが不要です。余計な支出を抑えて資金調達できるのもアイフルビジネスファイナンスのメリットと言えるポイントでしょう。

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短期継続融資をうまく活用して資金繰りを安定させる

本記事では、「短期継続融資の概要や仕組み」、「短期継続融資のメリット」、「短期継続融資を導入する時のデメリットや課題」、「短期継続融資以外で手軽に使える資金調達方法」などについて、詳しく解説を進めてきました。

赤字決算の事業は短期継続融資よりもビジネスローンの利用を検討しよう!

  • 短期継続融資は経常運転資金の融資に利用できる
  • 短期継続融資は1年間の手形貸付を繰り返し利用する資金調達方法
  • 経常運転資金とは事業の運営に必要な運転資金のこと
  • 経常運転資金は支払いサイトと入金サイトのズレから生じる差額
  • 経常運転資金は売掛金、受取手形、棚卸資産の合計から買掛金と支払手形の合計を引いたもの
  • 経常運転資金は入金待ちの資金なので、借入時の審査は難しくない
  • 金融庁は短期継続融資の利用に「何ら問題がない」と認めている
  • 短期継続融資は約定返済がないので資金繰りに余裕が生まれる
  • 事業を継続して運営している間は短期継続融資を利用できる
  • 短期継続融資は長期融資の審査よりも難易度は緩やかな傾向がある
  • 短期継続融資の要件に適合しなくなった場合は借入を一括返済しなければならない
  • 赤字決算を出している事業は手形貸付の審査に落とされる
  • 短期継続融資は借入なので「負債」に計上される
  • アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンなら最短即日で資金調達が可能
  • アイフルビジネスファイナンスは赤字決算でも融資を受けられる可能性あり
  • アイフルビジネスファイナンスはインターネットだけで資金調達できる

短期継続融資とは、「手形貸付」を返済期日ごとに書き換えて継続利用する資金調達方法です。手形貸付の返済期日ごとに借入を繰り返すため、短期継続融資の利用中は元金の返済が不要で、利息だけを返済すればOKです。なお、この短期継続融資は経常運転資金のために利用されます。

短期継続融資のメリットとして、「約定返済がないので資金繰りに余裕が生まれる」「事業を運営している間は継続して利用できる」「長期融資に比べて審査難易度が緩やかである」などが挙げられます。なお、短期継続融資利用中に要件を満たさなくなった場合は「手形貸付を一括返済しなければならない」、赤字決算の事業は「そもそも手形貸付(短期継続融資)の審査に通過しにくい」などの点に注意が必要です。

短期継続融資、手形貸付の利用は難しそう…という事業者の中で、短期間だけ運転資金を借りたいという方は、スピーディーに借り入れできるアイフルビジネスファイナンスのビジネスローンなどの利用もオススメです。経常運転資金が足りなくて困っている事業者は、ぜひ本記事を参考にしながら資金調達に成功させてみましょう。

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